京都医療ソーシャルワーカー協会は、1987(昭和62)年4月に発足しました。1978(昭和53)年頃に数名の先輩方が、「仕事上の困りごと相談会」として集いはじめたことにさかのぼり、1982(昭和57)年には「京都医療社会事業研究会」として活動が続けられ、現在の協会へと発展してきました。先輩方の志を引継ぎ、医療分野における社会福祉活動の正しい発展を期し、公衆衛生の向上と社会福祉の増進に寄与することを目的とした職能団体です。2020年には法人格を取得し、一般社団法人京都医療ソーシャルワーカー協会として新たなスタートをいたしました。
様々な生きづらさを抱え、疲弊しているクライエントに最初に出会う場でもある医療の現場で、ソーシャルワーカーに期待される役割は大きく、また実践の質が問われています。社会や施策の変化に翻弄されることなく、「ぶれない軸」を持ち続け、たくましさとしなやかさ、繊細さを持ち合わせたソーシャルワーク実践を目指すべく、絶え間ない研鑚が必要です。京都の地で、志を同じくする仲間が集い、ともに学び支え合い、地域・社会の課題に取り組み、発信し、目の前の一人一人のクライエントとともに、力強い歩みを進めていけるよう活動を続けていきたいと思っております。
一人ひとりが尊ばれる、排除のない社会をめざして…
(2015年公益社団法人日本医療社会福祉協会全国大会―京都大会テーマより)
2021年3月19日
一般社団法人 京都医療ソーシャルワーカー協会
会長 巖 弥生子